ローカル PC 上で画像生成 AI を動かす Stable Diffusion web UI

技術情報
最終更新: 2025年08月10日 公開: 2025年04月18日

はじめに

自宅 PC のローカル環境で画像生成 AI を使用したい。
現時点での選択肢は Stable Diffusion ほぼ一択という感じ。

Stable Diffusion の Windows PC への導入方法にはいくつかの選択肢がある。

  • AUTOMATIC1111 Web UI: 有名
  • NMKD Stable Diffusion: GUI
  • InvokeAI: GUI
  • ComfyUI: ノードベース型 WebUI

今回は有名で情報量も多い AUTOMATIC1111 Web UI(Stable Diffusion web UI)をローカル PC に導入してみる。

Stable Diffusion web UI

GitHub 公式(Stable Diffusion web UI)

A web interface for Stable Diffusion, implemented using Gradio library.

  • 必要な依存関係
    Python 3.10.6 と Git

  • 動作環境
    NVIDIA GPU(recommended:推奨)
    必須ではないが、GPU が無い場合は画像生成に非常に時間がかかるので実用は無理そう。
    (※自宅 PC は NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop GPU: 8GB VRAM)

Windows PC へのインストール

2種類の方法がある。

  • 方法1: sd.webui.zip を解凍してインストール
  • 方法2: Git のリポジトリを clone して webui-user.bat を実行

方法1であれば、解凍フォルダ内に Python 3.10.6 と Git もインストールしてくれるので、自前でインストールする必要はない。

方法1

  1. v1.0.0-pre から sd.webui.zip をダウンロードする。

図1 sd.webui.zi をダウンロード図1 sd.webui.zi をダウンロード

  1. sd.webui.zip を任意の場所に解凍

  2. 解凍フォルダにある update.bat を実行

  3. update が完了したら、同じく解凍フォルダにある run.bat を実行

  4. http://127.0.0.1:7860/ の URL でブラウザが起動して以下の画面が表示されれば起動完了

図2 Stable Diffusion web UI が起動した図2 Stable Diffusion web UI が起動した

  1. Promt を入力して Generate ボタンを押すと画像が生成される

図3 画像が生成された図3 画像が生成された

方法2

  1. Python 3.10.6 (64-bit) と Git をインストール
  2. https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui を クローン
  3. クローンしたリポジトリ内にある webui-user.bat を実行
  4. 以降は方法1と同じで http://127.0.0.1:7860/ でブラウザが立ち上がる

終了方法

コマンドプロンプトで Ctrl + C するか、コマンドプロントを閉じればOK。

補足

  • プロンプトには日本語も入力できるが、精度が悪いのであきらめて英語で入力しましょう。
  • 左上の Stable Diffusion checkpoint は画像生成 AI のモデル(checkpoint:学習済みモデルファイル)のこと。デフォルトの v1-5-pruned-emaonly.safetensors は軽量化されたモデルでそれほど高品質ではない。checkpoint により生成される画像は大きく変わる。checkpoint は Civitai(シビタイ) などで入手できる。

参考

Install and Run on NVidia GPUs